新潟日報 2017/07/29 訪日客をもてなそうで弊店が紹介されました

塩引き鮭

塩引き鮭がつリ下がった町並みを散策した参加者=村上市大町

村上 通訳案内士ら研修会 町並み見学ポイント学ぶ

「外国人はこの町のどんな所に興味を抱くだろう?」-。
インバウンド(訪日外国人)を相手に活躍する通訳案内士らが観光案内のポイントを学ぶ研修会が、村上市で開かれた。
県内在住の通訳案内士や観光ボランティアら19人が、地元の人から説明を受けながら武家屋敷や塩引き鮭がつり下がる町並みを見学した。

観光庁調べで2016年の本県の宿泊施設の年間客室稼働率(速報値)が40.9%と全国46位に沈んだことなどから、インバウンドの受け入れ体制を強化しようと県が企画。
県通訳案内士協会が協力した。
22日にあり、一行はイヨボヤ会館やおしやぎり会館など市内中心部の有名観光スポットを訪問。
三之町の国指定重要文化財「若林邸」では武家屋敷の造りや村上城跡を望む庭園を見学した。
「質素倹約」を旨とした江戸時代の武家の暮らしぷりに参加者の関心は集中し「当時の武士は何を食べていたのか」「武士も田畑を持って農作業をしたのか」などと熱心に質問していた。
市民有志によるプロジェクトで再生が進む旧町人町では、町屋や黒塀などを視察した。
商店の軒先にずらリとつるされた塩引き鮭について参加者からは「他の地域では見られない景色で外国人も感動するはずだ」との声が上がった。
参加した県通訳案内士協会の川上祥史会長(35)は「歴史ある町並みが広がり、歩いていて発見が多い。
黒壁などは市民によるまちづくりのストーリーも伝えられるので、外国人にも喜んでもらえそうだ」と手応えをつかんでいた。
研修会は年度内に中越、上越、佐渡の各地域の観光地も訪れる予定だ。

塩引き鮭

村上 通訳案内士ら研修会 町並み見学ポイント学ぶ

塩引き鮭がつリ下がった町並みを散策した参加者=村上市大町