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城下町村上 鮮やかに再現

江戸時代の城下町村上を描いた「新村上城下絵図」の縮小版と、大場喜代司さん =村上市

江戸時代の城下町村上を鮮やかな彩色で描いた
「新村上城下絵図」の縮小版が完成した。
村上市の郷土史家、大場喜代司さん(75)が描いた絵図を基に、
同市のイヨボヤの里開発公社が城下町の移り変わりを知る史料的価値が高いと判断して作製した。
小中学校の副読本や研究資料など幅広く活用されそうだ。

郷土史家 大場さん作成の絵図 縮小版200部限定販売

大場さんが描いた絵図は縦約3メートル、横約5メートル。
これを、おおよそ2分の1の縮尺に相当する縦約1・4メートル、横約2・7メートルにしたもので、
A3判21枚組み。つなぎ合わせて全体を見せる。
大場さんの絵図は、江戸時代初期、元禄年間、明治時代のそれぞれの絵図を基に作製。
町の成り立ちや地名の由来を記した解説書も付けた。
町並みを立体的に表現する鳥瞰図の手法で示さな神社の位置や城の石垣、
点在する小さな武家屋敷なども細かく描いた。
村上市史の編さん委員を長年務めた大場さんは、
村上ゆかりの武将の歴史書や歴史小説を数多く執筆。
城下町の挿絵も描いたところ、知り合いの学者から
「せっかくなら城下町全体をもっと大きく、色も付けて書いたらいい」
とアドバイスされ、昨年春に完成させた。
縮小版は、絵図の価値に着目した開発公社が1月に完成させた。
大場さんは「町並みの移り変わりを多くの人に知ってもらえればうれしい」と話している。
1部5千円で200部限定。
市内の大町文庫とおしゃぎり会館で取り扱っている。
大町文庫では絵図のパネルが壁に展示されている。

大町文庫1F 海鮮一鰭で販売中

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